ビッグ・シック ~ぼくたちの大いなる目ざめ~
- TAKAHIRO
- 2019年1月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年2月5日

原題【The Big Sick】

〈あらすじ〉
Uberの仕事をやりながら、コメディアンとして成功を目指す主人公のクメイル。
なかなか芽が出ず、親からは弁護士になれと口うるさく言われ、勝手に決められた半強制的なお見合いにうんざりする毎日。
そんな中、たまたまクメイルの漫談を観に来ていた、セラピストを目指す大学生エミリーと出会い、恋仲になる。
順調に愛を深めていった2人だったが、その間も半強制的なお見合いは続いており、クメイルは彼女が出来た事を両親に打ち明けられないでいた。
パキスタン人は、お見合いでの結婚が昔からの風習として当前であり、恋愛結婚はタブーなのだ。
ましてや、白人との結婚など、もってのほかで、実際クメイルの従兄弟は白人と結婚し、一族から勘当された。
パキスタン人としての誇り、風習とエミリーへの想いの狭間で葛藤するクメイルだったが、ひょんな事からお見合いがエミリーにバレてしまう。
激怒した彼女に対して、パキスタン人の風習について、何も知らないくせにと、反論してしまう。
最悪の喧嘩別れをし、別々の日々を送っていたクメイルの元に、突然エミリーの親友から「エミリーが突然倒れて、昏睡状態に陥った」という電話が入る…
エミリーは助かるのか?
二人の関係はどうなるのか?

〈感想〉※多少ネタバレ
かなり良かった!
一見恋愛映画かと思うけど、人種による生活、風習、考え方の違いを描いている。
ビッグシックとは、表向きは彼女が病気になる事を表しているけど、裏の意味としては、アメリカに住む移民の間で、未だ根強く残っているしきたり、習わし、風習、そしてそれによって生じる人種間のすれ違いを、アメリカの病として描いている。
この映画の良いところは、彼女が昏睡状態で、生死を彷徨う状態にも関わらず、全然湿っぽくないところ。
主人公がコメディアンなので、いつも周りを笑わせよう、明るく元気付けようと、軽快なジョークを飛ばす。
その会話が、本当に面白くて笑った、笑った!
映画ネタ、ドラマネタが、かなり多かったので、映画好きにはたまらない。
Xファイルネタは絶対笑う(笑)

人種や宗教、風習などの違いを、全く否定せず、それぞれの生き方、いろんな考え方があるよねって、全てを肯定しているところに、すごく好感が持てた。
副題の「おおいなるめざめ」は、エミリーの病からの目覚めを意味しているけど、クメイルが漢として、パキスタン人として、アメリカ人として、全てを受け入れる覚悟に対する目覚めでもある。
移民としてアメリカにやって来た人達は、なかなか現地の文化を受け入れようとせず、何世代にも渡って、頑なに独自の文化を貫いている。
それが悪いとは思わないけど、他国からやってきて住ませてもらっている身としては、少しは歩み寄り、理解する必要があるのではないかと思う。
これはアメリカだけに限らず、例えば日本でも、地元から、他県へ引越した時に言える事。
町山さんがラジオで言っていた、「この映画は、エミリーという最愛の女性と出逢い、クメイルがアメリカ人になっていく話である」に、なるほどと思いました。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に続き、この映画も製作は「amazon studio」🎬
良い映画作るなぁ。

ちなみにこの映画は実話で、自身の実体験を、クメイルさん本人が演じている。




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